大学時代の話12~デパートの夜勤清掃のアルバイト~
久しぶりに大学時代のアルバイトについてブログを書いてみたいと思います。
今から約15~16年前のことで、私は記憶力に自信がある人間ではないですが、私がやったアルバイトは特殊なことが多かったので、今でも記憶に残っていることが多いんですよ。
人間の記憶って不思議なものですよね。資格試験などで、一生懸命覚えたことでも、試験が終わって少し経てば忘れてしまっているのに、大昔にやったアルバイトのことはそれなりに記憶に残っているのですから。
いないとは思いますが、私が実際に体験したニッチな経験がどなたかのお役に立てればと思います(笑)
今回、ご紹介したいアルバイト体験はデパートの夜勤清掃です。
デパートの夜勤清掃とは?
デパートの夜勤清掃といっても色々とあると思いますが、私が実際にやったのは、お客さんや従業員の方がいなくなったの閉店後のデパートの廊下(フローリング)をキレイにするといった仕事です。
で、その掃除ってどんなことをするの?って話なんですけど、私がやっていたのは、「掃き掃除」「水洗い」「ワックス掛け」でした。
1.掃き掃除
最終的にフローリングにワックスを掛ける為の下ごしらえとして、フローリング上にある砂や埃を取り除くために、ざっと掃き掃除をしました。
2.水洗い
次の水洗い作業は2人1組で行います。水洗いといっても、完全に水だけでの洗浄ではなく、清掃用の洗浄液を薄めたものをフローリング上に撒いて、ポリッシャーと呼ばれる機械を使ってフローリング上を清掃し、もう一人がモップで洗浄液を拭き取っていきます。
ポリッシャーというのは、大きな回転ブラシのことで、この機械を使用して掃除をしていくのです。こいつが中々の暴れん坊で、慣れるまでコントロールするのに苦労します。これが使えるようになって初めて一人前と認めてもらえます。私も最初は扱いに苦労しましたが、自由自在に扱えるようになりました。
私は画像を持っていないので、気になる方は「清掃ポリッシャー」でググってもらえば、画像はいくらでも出てきます。
3.ワックス掛け
これは水洗いをして後に、業務用の大きな扇風機でフローリングを乾かします。床にワックスを掛けて、お仕事終了です。
以上の作業を、私のアルバイト先では2人1組で、毎日少しずつ場所をずらしながら清掃していきました。デパートは広いですから、一度に全面やるとなると大変ですからね。たまに大清掃をやる時は3人体制でやったりするときもありましたが、普段には2人でした。
ちなみに、時給は1,100~1,200円くらいだったと思います。
すごく簡単そう・・・。
はい、楽な仕事だと思います。
私はタウンワークで、時給が高くて楽そうな仕事を探していたところこのお仕事が目について、応募してみたのですが、案の定、楽で良いお仕事でした。
当時は若くてエネルギーに満ち溢れていましたので、夜働ければ、日中は大学にも通えるし、大学がなければ遊ぶことも出来ると考えており、実際にそのような生活を送っていました。
ただ、アルバイト初日は先輩のおじいさん達には少々の批判がありました。
「まだ若いんだから、他にも仕事はあるだろう?」
「我々高齢者の仕事を取らないでほしい」
そんなことを言われたのを今でも覚えております。
若干、嫌がられていたものの、私が真面目に仕事に取り組んでいたところ、次第におじいさん達も私のことを認めてくれて、夜勤のお昼休憩には、食べ物のおすそ分けをしてくれたりと、優しくしてくれました。
私が仕事に慣れてきたら、他の店舗のヘルプもお願いされたりもしました。最初の店舗では、65前後のおじいさん2人と私の3人で仕事を回していましたが、もう1店舗は60歳くらいのおばさんと、50歳くらいのおばさん2人で回していました。
おばさん達も、おじいさん達と同様、最初は私のことを警戒していましたが、次第に打ち解けて、夜勤のお昼休憩時には、わざわざ私の為におにぎりをつくってきてくれたりと、とても優しくしてくれました。
当時の私は、まだ20歳かそこらで、地元新潟から一人上京してきている自分を、可愛がってくれたことを今でも感謝しております。
あれからもう随分と時が経ち、私もこの人達の姿かたちはぼんやりとしか記憶にありません。きっと、街ですれ違ってもお互いに気がづくことはないでしょう。
でも、あの時、何かの縁で、同じ時間を過ごしたあの人たちがいて、その人たちは、今でもこの日本のどこかに生きている可能性もあって、死んでいるかもしれないけど、でも、その人達と一緒にいて、話したことや、感じたことや、受けた優しさが、今の自分を作っているんだよなぁ、と時々、不思議な気持ちになることがあります。
もう会うことはないでしょうけど、まだ日本の元気でいてくれたら、嬉しく思います。
久しぶりに思い出したのでブログに書き綴ってみました。
おわり。