ATRF6結果報告!(トイルラン)
ATRF6に参加してきました。
ATRFと言うのは、「秋田トレイルランフェスティバル」の略です。コースは32km、13km、4kmの3つが用意されておりました。
私は32kmコースに挑戦してきました。
今回の会場は秋田県秋田市にあります大平山になります。秋田駅からは車で20~30分くらいの場所です。
32kmコースについて
私が走った32kmコースの全体図はこんな感じです。スタート地点は真ん中で、そのあと大平山をぐるっと一周するというもののようです。
私はコース案内どおりにひたすら前進あるのみでしたので、自分が今どこにいるかなんてさっぱり分かりませんでした。
私はトレイルランというものは、今回が初めての参加でした。マラソン大会の延長上のようなイメージで、ちょっとした山の中の道を走るようなイメージでしたが、実際に走って見ると想像を超えた世界が待っていました。
これはトレイルランの一コマなのですが、このくらいのコースがたまにあるくらいで、あとは山のロードを走るのかな?と考えていました。
さぁ、いよいよスタート!
大音量のかっこいい音楽が会場に鳴り響き渡り、MCが選手たちを盛り上げます。そして、朝8時20分、いよいよスタートの時間がやって参りました。


スタートをすると、オーパススキー場のゲレンデを一気に駆け上がります。トレイルラン当日は快晴ではありましたが、前日には大雨が降っていましたので、その影響で足元はぬかるんでいました。
「あれ、トレイルランってこういうやつなの?!」
私は思いっきり走るつもりで参加したのですが、いきなりの急斜面にさっそく歩きました。ゲレンデを2kmくらい登るとナマハゲが待っていてくれました。そして、最初のエイドがありました。

この後、ゆるい山道を下っていくことになります。程よいスピードで山道を下っていくので、疾走感があってとても気持ちの良く走れました。
「おお!楽しい!これがトレイルランなのか!」
最初の山道を下り、私は「トレイルランってこんな感じなのかぁ。まぁ、いけるな」そんな風に思いましたが、これはとんだ思い上がりだったことをこの先思い知ることになります。
景色が最高!エイドも充実!
この日は快晴で、気温も暑すぎもなく、寒くもなく、最高の日でした。秋田ってきれいなところだなぁ・・・と景色に見とれながら走ることを楽しみました。
エイドではドライフルーツやきりたんぽまで振舞われていました。どれも美味しかったでしたし、他の選手の方と会話したりで、長い時間くつろいでしまいました^^;
最後のエイドで振舞われたミルク甘酒がとても美味しくて、ついついおかわりしてしまいました。
トレイルラン!
最初のロードを終えると、いよいよ山の登りが待っていました。


最初は山の中を走っていましたが、徐々に走るには厳しい山の中へ入って行きました。
トレイルランの前日受付に行った際に、会場の選手の方に情報収集をした時の言葉が脳裏に浮かびました。
「滑りにくい山用のシューズでないと大変ですよ。特に下りはすごく滑ります。」
なるほど、こういうことか・・・。
「わかったよ、トレラン兄ぃ!兄貴の言った意味が!「言葉」でなく「心」で理解できた!!」(ジョジョ第5部ペッシの名言より引用)


トレランを決して舐めていた訳ではありませんが、結果的にそうなっていました。前日に雨が降っていたとはいえ、この日は快晴。もしも、この日が雨だったとすれば、私はどうなっていたのでしょうか。初参加のこの日が、偶然にも快晴で本当に良かったと思います。
今回のトレラン最大の山場「女人堂」

今回のトレイルラン最大の山場は女人堂の登場です。地図を見るとスタートから15km地点から始まるようです。約700mの高さまで一気に登ることになります。
私は最初、ここが女人堂だと気が付かず、「やけに登るな・・・」と思い、同じくらいのペースの方に聞いてみたら女人堂でした。
「地図で大きな山あったけど、それか・・・」
ネットでこの山道のことを調べて見ると中級者向けの登山コースとして紹介されているのを見かけました。
小学校以来の山登りとなる自分にとっては中々厳しいものがありました。
さて、やっと頂上に登ったのですが、私が一番厳しかったと思うのはこの先に待っていた下り坂でした。

写真では分かりづらいですが、かなりの急斜面を下っています。私は山用のシューズを履いてきませんでしたので、とにかく滑りました。
慣れている選手はすごいスピートでバンバン走っていくのですが、私は怖くてブレーキを掛けながら、足音が迫ってきては道を譲るの繰り返しで前に進みました。
道は細く、下に落ちたら大けがをしそうな場所があったり、木の根っこがむき出しになっていたり、土がむき出しになっていたりで、とても走りづらかったです。
晴れていてこの状態なのですから、雨だったらどうなっていたことでしょうか。
女人堂を越えると残り10km

「あと残り10kmです!この先、もう厳しい登りはないはずです。」
レース中に会話をするようになった選手が、私にそう教えてくれましたが、それは少し違いました。
たしかに、女人堂程の山はありませんでしたが、結構登りや下りはありました。山道の登りはもちろん、下りもあり、足元はぐちゃぐちゃで滑り危なかったです。

このくらいまで来ると、前後の選手は見えなくなり、トレイルラン初心者の私は山の中でひとりぼっち状態で少し心細くなりました。
ATRFの目印や、木の枝に括りつけられた紐を目印にゴールを目指しました。
いよいよラストスパート
この景色を見て、「帰ってこれたんだ・・・」とほっとしました。
見てください、この花道。
わざわざこんなにきれいな花道を作って待っていてくれていたんですね。
写真は撮り忘れましたが、この近くにエイドがあって、そこで吹奏楽を演奏してくれている方々いらっしゃいました。
こんなの絶対感動しますよね。うるっときましたよ。
ゴール!!
カッコイイ記録証をいただきました。一生の思い出です。
マラソン大会と勘違いしていたところもありましたが、結果として、このような素晴らしい世界を知ることが出来たので、参加して良かったなと思います。
この大会は、コース説明時にもスタッフの方から説明がありましたが、トレイルランとしては、ビギナーでも楽しめるコース設定のようです。
私にはとても厳しいものではありましたが、こうやって無事にゴールをすることが出来ました。
途中、前も後ろも選手が見えなくなってしまい心細い時間帯もありましたが、「あれ・・・ここからどこに向かえばいいんだろう?」と言うときには、スタッフの方々が立っていてくれたり、目印に付けて白いテープが目にはいり、迷うことはありませんでした。
危ない場所や突起物があれば目立つようにテープで目印されていましたし、ハチの巣がないかどうかのパトロールも徹底して行ってくれていたようです。
本当にこのレースに出会えて良かったと思います。
また来年も是非参加させていただきますので、スタッフの皆様、選手の皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
来年も、皆さまとお会いできることを、今から楽しみにしております!